乳酸菌のさらなる分類

画像の説明

長年の研究によって、乳酸菌に「動物性」と「植物性」があると分かってきました。
メディアや書籍で、動物性と植物性の効果を対比させて紹介している記事をよく見かけます。
では、それ以外の分類法はないのでしょうか?
実は、動物性と植物性以外にも、乳酸菌を分類する方法が紹介されています。

動物性乳酸菌と植物性乳酸菌

植物性は、自然界のあらゆる場所に生息し、生息場所に順応してたくましく活動しています。
丈夫な体を持っていて、強力な胃酸にさらされても生きたまま腸に届く強さを持っています。

一方動物性は、主に生き物の乳の中に生息し、環境に影響されるほどデリケートな乳酸菌です。
栄養価が高く、ビタミンやミネラルが豊富な環境でなければ、元気に成長できません。
とても貧弱な動物性ですが、植物性よりも腸の動きを活発にする効果があります。
さらに、植物性のエサとして利用され、整腸効果を更に高めることができるのです。

このように乳酸菌を動物性と植物性に分類することで、その役割や特徴を、より明確にすることができます。
しかし、乳酸菌は何百種類も存在しており、驚くことに全てに固有名詞が付けられています。
そうなってきますと、「動物性」「植物性」の分類だけでは大雑把すぎて、細かな特徴や違いを確認しずらくなってしまうのです。
そこで、生物学的に乳酸菌を分類する方法を追加すれば、より分かりやすい分類を実現することが出来ます。

生物学的な分類

何百種類も存在する乳酸菌には、その全てに固有名詞が付けられています。
名前の一番最初に来るのが「属」です。
イメージ的には、属はグループを表します。
その下が「種」と呼ばれ、さらにその下が「株」です。

属 > 種 > 株

という図ですね。
名前を見れば、その乳酸菌がどの属に含まれるものなのかが、瞬時に判断できます。
代表的な属には、「ラクトパチルス」「ビフィズス菌」「乳酸球菌」「ロイコノストック」等があります。
具体的には、「ビフィズス菌ロンガム種BB536株」のように表現します。

その他の分類は?

乳酸菌の形によって分類する方法もあります。
乳酸菌の形状が丸いものを「乳酸球菌」と呼び、棒のような形をしたものを「乳酸桿菌」と呼びわけます。
また、乳酸を発酵させる時の型式を利用して、「ホモ乳酸菌」と「ヘテロ乳酸菌」にわける場合もあります。
ホモ乳酸菌による乳酸発酵では、糖から乳酸のみを作り出します。
ヘテロ乳酸発酵では、乳酸以外に、エタノールと二酸化炭素が作り出されます。

分類方法はルール化されていない

ここまで説明させて頂いた分類法は、正式なものではありません。
分類方法が乱立しすぎて、標準化することが難しい状況にあります。
正式なものでは無いのですが、乳酸菌の特徴をとらえた便利なものなので、便宜上利用されているのです。
実際には、今回紹介させていただいたよりも、さらに多くの分類が存在しています。
分類方法について、ある意味では無法地帯と呼べる状況ではありますが、今後の研究によって「スタンダード」と呼ぶに相応しい研究結果が発表されれば、秩序のある分類が出来るかもしれませんね。